第三次世界大戦と量産型ASIMOの開発

ASIMO

ASIMOがどのような目的で開発されているのか知らないが、一般的なロボットの開発目的のがいわゆる3K対応であれば、ロボットアニメに触発されなくても戦場への投入は容易に考えられることだろう。

勿論自律型ロボット(自分で何をすべきか考える人工知能搭載ロボット)は20年以上先の話になるかもしれないが、人間によるリモートコントロールタイプのロボットの戦場投入は近い将来可能だと考えられる。

各自が自分の担当ロボット兵を操作して任務にあたるのは作戦遂行の危険を無くすことになるだろう。

よく議論される話題に実際のロボットに二足歩行が必要かというものがある。

巨大ロボットに二足歩行の必要性は感じないが、人間の生活環境で活動するロボットには二足歩行が必要だろう。

もちろん二足歩行だけではなく、人間と同等の機能を持ったヒューマノイド型ロボットだ。

人間の生活環境のインターフェイスを全てロボット向けに作り変えることができない以上、ヒューマノイド型ロボットの開発は最も簡単な答えの一つだ。

ISIS

ベトナム戦争以前、戦争の勝敗は単純だった。

国家が負けを認めれば国民はそれに従い、先勝国に服従する。

しかし、ベトナム戦争以降、戦争に完全に勝利することは非常に難しくなった。

米国が大量のナパームと枯葉剤をベトナムに落としても彼らは勝利することができなかった。

米国が大量のスマートボムをイラクに降らせても、結局ISISや草の根テロ組織を生む土壌を育てただけだった。

オバマ大統領はISISを癌に例えているが、私には彼らは抗生物質を大量に与えられた後に生まれた耐性菌のように思える。

既存の攻撃を加えれば加える程、より耐性を高めた亜流が生まれる。

安倍首相をはじめ、自民の頭の古い政治家達、ネットで元気な右翼連中は自衛隊を増強し法律を変えれば戦争に勝利すると思っているのかもしれない。

しかしそれは幻想だ。ISISがたとえどのように残忍で、正義の名のもとに集まった有志連合が空爆を続けても一旦始まった新しいタイプの戦争に勝利することは難しい。

ISISはもちろん許せないが、ほんの50年や100年前まではISIS以上に残忍な戦争や報復が世界中で行われていた。

今でこそ斬首は残忍すぎると非難する日本だが、信長の残忍さに比べればISISなど子供騙しだ。

実は兵器開発だった?

テロリストの根絶と紛争の発生を抑えるには、富を分配し世界中から貧富の差を無くし労働と生きるチャンスを全ての人に与えるしか方法は無い。

しかし始まった戦いには勝たなくてはならない。

大量爆弾の後に必ず必要な地上戦。

何万、何十万のヒューマノイド型ロボットを増産し、地上での作戦行動に当たらせる。

常に警戒し、びくびくしながらもテレビで世界中で起こる殺し合いや貧困を見ながら食事をする。

ASIMO似のロボットが紛争地帯でカメラを担ぎ、銃を手にし統治する。

そんな世界で生きていたいとは思わないが、息子達や、もしかすけばその子供達が生きる世界となる以上、不安と想像力と模索が頭を駆け巡る。

※現在のASIMOの連続稼働時間は40分らしいので全ての任務は40分以内。又はバックアッププラットホームの設置を要する。
※もちろんASIMOはアシモフ元にした名前だ!? 開発者が深くロボットのことについて考察しているのならば、ASIMOの内部には既にロボット三原則のひな形組み込まれているのかも知れない。

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