著作権は無い。

結局、著作権なんてなくなるのかもしれない。

僕自身は、オープンソースを利用したり、関連の情報を発信したりとソースのオープンな利用方向への流れは大いに賛成している。
反面、イラストやデザイン、企画など創作分野の活動では著作権など独占的な権利を守らなくては商売にならないことも理解している。

しかし、今日Yahooのニュースで『違法な音楽配信利用9億曲に 正規の配信を上回る』というタイトルを見て、結局、著作権なんてなくなるのかもしれないと思った。

大きな理由としては、技術的に管理が難しいことと10代を中心に著作物に対して対価を支払うという考え方が無いことの二つだ。

自然な流れはジャック・アタリが言っているように、著作物のオフィシャルの配信は作家のステータスや広告となり、実際の収益はコンサートや公演によって得るものになるかも知れない。

著作物に既得権をもっている者は、現在の権利や利益を守ろうとするが、車や住宅と同じようにマーケットの崩壊が進み、新しい収益方法を見つけるしかないのかもしれない。

歌手の新収益方法:

歌を無料でどんどん配信し、ヒットさせる。
コンサートを頻繁に開き収益を得る。
データにオリジナルもコピーも存在しないので、個人の髪の毛を添付し、日常の生活映像付きオリジナルmini-SDメモリを個人ページで販売。
(クローンの危険性から毛髪添付はその後下火に・・)

グラフィック系(CGアーティスト、イラストレーターなど)の新収益方法:

一部のアーティストは複製の無理なアナログ制作に回帰。
デジタルツールによる制作作品は無料でどんどん配信し、ヒットさせる。
自分のサイトからオリジナルプリントの画集を通販。もちろん自筆サイン入り。
キャラクターデザインも、ゆるキャラの大発生と素人デザインの投稿によるキャラ採用の流れが主流となり、単価の大暴落。(もともと安い世界だったので、暴落=壊滅)
キャラクタービジネスはますます広がりを見せるがキャラクターデザイナーの存在は否定される。
キャラクターデザイナーは自分でフィギュアを作って、自からのサイトで通販。

作家の新収益方法:

書籍のデジタル化とともにコピーが蔓延。
アナログの本をデジタル化する写本師が現れ、ますます著作物のデジタルデータがネット上に流れる。
1Q84の続編は発売後、僅か3日で違法データがネットに流れる。
クリエーター系写本師はストーリーを脚色、変更して新たな作品をリリース。
オリジナルより売れることも多々ある。
ついに作家は無料配信を始め、収入はサイン会と握手会、公演でまかなわれる。

ソフトハウスの新収益方法:

大手OSや検索会社が無料でサービスをリリースするため、新たなソフトの販売は不可能に。
仕方なく多くのベンダーはクラウド系アプリの開発のみを行い、ネットで販売するが、テキストベースのネットの世界はもちろんコピー、解析自由。 もともと、どこまでがオリジナルでどこからがコピーなどという考え方がはっきりとしない世界だったので、全てのソースはオープン化へ。 ソフトハウスとクリエーターはサービスの直接運営や有料コンサルタント、公演で収益を確保する。

映画の新収益方法:

もちろんどんなに大金を費やして制作した映画も、直ぐに市場にコピーが流出するので、2010年には全ての映画が3D化。
家庭で3D映像が簡単に楽しめる2015年までは一先ず、、安心。
2015年までには、動画ウォーターマークによる映像プロテクトが確立して、一時映画産業も維持される。
しかし3Dソフトによる完全な映画製作が一般個人でも可能になるため、個人映像作家時代の到来。
大手映画製作、配給会社の時代は終わる。
個人映像作家時代の収益方法は『作家の新収益方法』を参考に。

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