大きな貨物船の『KELAN』の乗員はたったの2名。
UVとそのパートナーのELL-800。 口数の少ない二人だが、太陽圏内の土星軌道までだったらどんなものでも安全確実に運んでくれる。


なにしろKELANは“自我のかなた”のことを知っている数少ない生き証人だ。
船体の強度と“上海方程式”からいっても外宇宙にでることなんて夢のまた夢。


Rosyも憧れる恒星間救急車のStarShip HammerHead。
救急車といっても任務の殆どは離れた殖民惑星に薬などの緊急物資を運ぶのが仕事。
少しキザだけど、正義感の強いとっても頼りになるヤツだ。


Bobは地球と月を往復するシャトルだ。姉貴分のRosyとは違って気の弱いBobはいつも安全運転。おかげでお客の評判は上々だ。


西暦2150年、宇宙旅行は極めて安全になった。
全ての宇宙船に自立型の人工頭脳が搭載されたことによって、宇宙船自身が自分のために安全な運行を行うことに目覚めたからである。
同時に彼らは独立してビジネスをはじめ、今や宇宙旅行は彼らの独占市場となっていた。

宇宙船「ROSY」はいつか外宇宙へのフリーランス探査船になることを夢みながら、今日も太陽観光に子供達を運んでいる。