夢破れた『大阪都構想』
17日に行われた『大阪都構想』賛否の住民投票
結果は反対派の勝利に終わった。
個人的には都構想には賛成だったが、残念ながら投票権も無くただ傍観するのみだった。
大阪市には勿論馴染み深く、西成区には1年程住んだこともあるし嫁さんの実家は住之江区だった。
事務所もフリーランスとして旧東区に構え、その後は中央区へと変わった。
大阪市は市民だけのものではなく、府民の共有財産である。
府民の多くが市内で経済活動を行っている以上、論理的に考えても府民にも何らかの参加権はあるはずだった。
大阪市の衰退を長く見つめてきたが、突然現われた橋下さんが『大阪都構想』を掲げた。
『都構想』に賛成はしていても、私は維新に投票したこともなければ、正直言って橋下さんが好きでもない。
名前だって、大阪都なんてダサ過ぎ。誰かが言っていたように超でも付けて「超大阪」にすれば良い。
毎年年号を付けて「大阪2016」のようにバージョンアップするのも良いかも知れない。
「ディストリクトO(オー)」、ちょっと狭い感じか、、それとも危険性と排他的な香り漂う「ゾーン」。
まぁ、「ゾーン」に関してはは福島の原発あたりで使われるのが適切かもしれないが。。
もちろんカジノにも反対であるが、そんな私でも『大阪都構想』には希望を感じた。
投票結果は非常な僅差で帰結したが、その僅差の故、今後も禍根を残すのでは無いかと危惧している。
『大阪都構想』に何を求めたか。
今回の結論については既に多くのメディアで議論、推論されている。
ここで、それらの議論を上塗りするつもりもない。
もはや、理屈で「なぜ、都構想が今の大阪に必要か」などの持論を展開してもむなしく感じるだけだ。
しかしただ言えることは、『都構想』には小手先の変革には無い夢があった。
東京にはオリンピックが待っているが、大阪には『都構想』がある!
大阪人の心の底に常にある、東京へのライバル心を満足させるアツさを感じた。
今回の結論を受けて、最も強く感じ、落胆したこと。それは、
日頃、お笑いや自由な商人気質を掲げながらも、大阪という街が本当はずいぶんと疲弊し、冒険もできない元気の無い街だったこと。
そして何よりも、『都構想』なんてスゴク楽しそうなイベントを選べなかったことが、大阪人として恥かしい。
大阪都構想が動き出した場合はと、ちょっとした企画案のために描いていたスケッチ。
かなり、中途半端だけど、これ以上進める必要もナシ。
(大阪駅やリニアも描く予定でしたが・・・)