人類を淘汰する温暖化

最近は地球の温暖化のニュースが毎日のようにテレビや新聞、雑誌に取り上げられて、様々な危機に関して報じられている。

メタンガスや二酸化炭素に端を発し、次第に上昇した大気温度は今や北極圏の氷を溶かし、白熊を絶滅に導こうとしている。
白熊だけならまだしも、人気者の皇ペンギンも行き場を失いつつある。(ちなみに白熊は北極に皇ペンギンは南極に生息している。)

国内においては国民的プロジェクトである『チーム・マイナス6%』の文字が躍り、企業はここぞとばかりに名刺や社員証にロゴを印刷している。
先日、西日の強い商店街をぶらぶらと歩いていると『チーム・マイナス6%』の社員証を胸にぶら下げた連中がたむろしてタバコを吸っているのを見つけ、思わず爆笑してしまった。
おいおい、お前らチーム・プラス2%か。
注)もちろん2%には確たる裏づけのある数字ではない。

そう、現在の地球は誰もが感じる事のできる地球的危機が直ぐ目の前にごろごろと転がっている。
老後の年金が心配な日本人や一先ず先に発展を遂げた西側の国々は夜も眠れない日々が続くが、搾取されたあげく、真っ先に犠牲になる最貧国のアフリカやアジアの骨皮太郎になってしまった人々は、幸せなことににそのことを知らない。これは、幸運とも言えるだろう。

地球温暖化は現在の世界を大きく変えてしまう可能性がある。先進経済発展国の多くも今と様変わりするだろう。マラリアが日常的に日本でも見られるようになるかも知れない。稲作地帯が北海道に移動し、北海道や北方領土は高所得者の別荘地になるかも知れない。
永久凍土に氷詰めにされていたシベリアは21世紀後半には未曾有の開発ラッシュが起こっているかも知れない。(子や孫のためにシベリアの土地を買っておくのも良いだろう。)
その頃の最貧国はどうなっているか。ツバルは太平洋に沈み、その記憶はインターネットのドメイン、[tv]に残すのみだ。
気になるアフリカは、、、
大丈夫。既に人は絶滅して誰も住んでいないだろう。

それでも多くの人間は富を分散しないし、リスクを共有しようとはしない。
22世紀の世界は今より悲劇的な二極化の進んだ世界が待っている。100年後の世界が遠く彼方だと言うのは想像力の欠如した愚か者だ。少なくても私には想像できる。なぜなら私の大切な孫や、その子供がその世界で生きているからだ。

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