『20世紀少年』

今日は嫁さんと『20世紀少年』の映画を見に行った。
この映画、まるで自分の少年時代を見ているようで、、葦の葉での基地作り、世界の終わり、正義の秘密結社など、どれもが自分の現実の過去とオーバーラップした。

少し違うのは、僕達の持っていた危機感はもう少しシリアスで1999年の7ノ月には人類が滅亡すると信じていたことだ。
『どうせ滅亡するんだから・・』なんて言葉も良く聞かれた。
東西の冷戦が続く世界では、核戦争が最も可能性の高い滅亡のシナリオだった。
21世紀は来ない。そんな漠然とした恐怖感を持っていた。

その後オウム真理教が現れたが、彼らもまた我々と同じ世代だ。

ノストラダムスの予言に恐怖し、『宇宙戦艦ヤマト』や『マクロス』を見て育った我々世代は世界が常に不安定で救いを求め、新しい時代が目の前で待っていると信じているのかも知れない。

ところで『20世紀少年』の映画といえば、
前半はノスタルジックな感傷を思い起こさせ楽しめたのだが、ケンヂが指名手配されるあたりから内容とリズムが破綻した。
コミックの映像を再現したかったのか、、はたまた、3部作なので十分に尺が使えると思ったのか、、。『これって、カットしたのか??』と思える編集だった。
第二章が年始に公開されるらしいが、“どうせ、カルト教団との地味な戦いでしょッ! ”、と現実のオウムや阪神大震災、同時多発テロを目にした私には面白そうには思えなかった。
(原作は読んでいません)

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