タブレットで直線を引く
タブレットユーザーの私としては、何とか直線が引きたい。
過去にはこのようなものも考案した。機能は限られるが、限られた機能の中ではかなり完成度が高く、毎日利用している。
しかし最近、その名もズバリ、「ペンタブ・ルーラー」なるものを知った。実は私もモニターに参加させて頂き、この画期的ユーティリティーソフトを利用している。
「ペンタブ・ルーラー」のレビューに関しは、いずれ正式発売(4月中には正式リリースとのことです。)された後に記したいと思います。
ここでは少し定規の話を・・
定規を使うのはもちろん、直線や曲線を綺麗に描きたいからである。しかし綺麗に描くだけならば、ベジェラインが最も美しい。しかし、ベジェや既存のラインツールでは勢いのある線が描けない。
タブレットはある程度、筆圧を読み取り、再現することが可能である。このタブレットの機能を使って勢いのある線を描こうと考える。
そこで登場したのが、タブレットに直接、定規をあてるといった直接的であり単純な描画方法である。
しかし、この方法は定規の場所を固定し辛いために、二度目、三度目の線を上手く描画することが非常に困難である。
そこで、次に(?)登場したのが、私の考案したタブレット用のT定規である。このT定規を利用することによって、定規の固定は容易になる。また、三角定規を組み合わせて配置すれば、タブレット上に任意の角度の斜線をひくことができる。
そう、ここまでくれば一昔前のドラフター同じである。
そういえばステッドラーなどは携帯製図用のミニドラフター(ドラフターは武藤工業の商標です。)を販売いていた。
(今でも販売している・・・)
http://www.staedtler.co.jp/products/06_template/03-marstec-draftingboard/index.html
http://www.staedtler.co.jp/products/06_template/05-marstec-ruler/index.html
これらの、ツールを使いこなすには少しばかりの練習が必要である。
例えば、三角定規の穴は何のためにあるのか、小さな丸い穴のものと三角型に開いたものがある。
空気の抜け穴だとか、穴から紙を押さえるためだとか、色々な説があるが、私が実際教えられ、行っていたことは“持つための穴”としてだった。三角定規を握り素早く線を自在に描画するためのものだ。
つまり直線や曲線をフリーハンドで引くことに練習が必要なように、定規を使った描画も訓練が必要なのである。
線を自在に操るためにはリズムが必要だ。定規を使ったハッチングなどを行うためには、物理的な私の定規を改良するのも、一つの方法、別のアプローチなのかも知れない・・・。