流行のCMSの行き着く先は
最近はCMSが流行っている。
CMSとはコンテンツマネジメントシステムの略で、単純に言えばサイトのコンテンツを更新し易くアプリケーションで管理しようという考え方である。ここでいうアプリケーションとはサーバーアプリのことで、最近は多くの場合phpとMysqlで書かれている。
(ここでは特にオープンソースのCMSを対象としている。)
別の言い方をすれば、ホームページやHTMLのことを知らない人にもページコンテンツの新たな書き込みや更新が可能なように作られた仕掛けともいえる。
現在でも多くのページはWEBデザイナーがコーディングを行い、毎月のメンテナンス契約をして、内容の修正と更新を行っている。しかしこの方法はページを運営する企業にとっては手間とコストがかかる上にタイムリーなコンテンツの更新が不可能であった。電話番号一つ変えるにもWEBデザイナーの手を借りなければならないからだ。もちろん、初期のホームページはこれでも良かった。ホームページが便利な、少し目新しい印刷物の会社案内代わりの時代はこれでも良かったが、今や状況は変わりつつある。サイト運営はマネージメントの中心に移行し、“見てもらう”ものから“見せる”ものに変化した。XMLやXHTMLの広がりと2年ほど前から流行りだしたブログのpingやTrackBack、RSSはこの流れを更に加速させている。
ページの更新が頻繁になればなるほど、今までのような電子印刷物程度にWEBをとらえていては、WEB本来の力を引き出せない。
よく言われていることだが、WEBページは持っているだけではだめな時代なのだ。
CMSは必然と言えば必然の流れである。以前からあるperlによる日記やBBSもCMSといえばCMSである。現在のCMSがある日突然出来たのではなく、こういった分散した仕掛けがバックグランドとなり、少しづつ成長させてきたのだ。
これからCMSが何処へ行き着くのか解らないが、容易に想像できるのは、今の技術的な発展のスピードから考えると3年以内にはもっと便利なCMSが市場に出回り、WEB製作者にとってはCMSのコーディネートとカスタム化の能力が必要とされる時代が来るだろう。