フローチャートの構造&書き方

フローチャート(流れ図)を書くのはとても難しい。
職業柄、色々とフローチャートを描く。
WEBサイトのフローチャート、ゲームのフローチャート、ビジネスモデルのフローチャート、その他色々。

フローチャートはその企画者の頭の中の思考を描くようなもので、どれほど考え(アイデア)が構造化されているか、またその思考を紙の上に記述(表現)できるかという2つの重要な要素が関係している。
どちらにしてもフローチャートは『設計図』そのものなので、フローチャートのできが悪いと理解やそのシステムの構築に非常な努力を要することがある。

そう、フローチャートは極めて重要なのだ。
しかし、このフローチャート、JIS企画の記号を間違い無く使い分ければ良いという訳ではない。
私自信フローチャート記述に重要要素は以下の4つだと考えている。

  1. 線の方向

    • システム設計のフローチャートなどでは条件分岐で元の位置戻るような線も存在するが、これは極力避けた方が良い。可能な限り、表現とレイアウトを工夫して一方向にフロー(流れる)ように。
      (オブジェクト処理ではフローチャートの記述そのものが不可能と思えることも多い。)
  2. 用紙の方向と大きさ

    • フローチャートは基本的に1枚の紙に収めること。
      もちろん大型のシステムでは無理なこともあるが、その場合はフロー概要を1枚にまとめて、詳細は別紙にする。
      紙のサイズはA4からA3くらいが良いだろう。
      用紙の方向は基本的に横方向だが、次の『フローの方向』とも関係し、縦方向でも可。
  3. フローの方向

    • これは非常に重要。通常のフローチャートは上から下又は左から右のパターンが多いが、システムの基本概念と一致させることが大切。例えば、何かが解決するイメージなら、上から下。何か良くなって行くイメージなら下から上なんて言うのも良いかも知れない。
      気を付けなければならないのは左から右へのフローチャート。情報記述の優先順位しては、左と上と右と下では明確な順位が存在する。つまり横方向のレイアウトの場合はフローの記述と用紙の上下、左右が完全に一致していないと、読んでいて混乱が生じる。 重要でも無い要素が上に位置したりすると何が何だか解らなくなる。
      (記述の場所が無くなって、適当に配置したりすると、、もう大変。)
  4. シンボルの描き分け

    • シンボルは描き分け過ぎない方が良い。
      共通の処理や概念は共通のシンボルを利用するのが良いが、たとえ描き分けがなくても理解できるように『流れ』を作る必要がある。

しかし、何故フローチャートが必要か?
それは他の人に対してシステムや作業の流れを説明するためである。
しかし、、、しかし、オブジェクト的な処理やプログラミングなど、実際には既存のフローチャートで記述することは無理で、新たな方策が求められている。

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