『トランスフォーマー/リベンジ』
今日は下の息子が大好きな『トランスフォーマー/リベンジ』を見てきた。
戦いに次ぐ戦いの連続で、先日見た『スタートレック』以上に疲れてしまった。
最近の映画は文芸ものでもない限り、CGが多用されていてカット割も非常に細かい。
デジタル編集で色の補正も多用されているため、どうしてもコントラストが強いものとなってしまう。
そのために、疲れてしまうのか、、それとも単に年のためか。。
映画作品としては疲れるものだったが、最後に気が付いたのは、“これは一つの芸術ではないか・・”というものだった。
『映画は芸術じゃないか』、と言われるかも知れないが、、今言っている芸術とはそのような旧来の意味ではない。
2時間半の時間的流れのある映画が、一つのまとまった構図を持った絵画のように見えたのである。
映像美という言葉は以前から存在するが、『トランスフォーマー/リベンジ』にはまさしくその映像美、芸術性を感じさせるものだった。
しかもそれは、フィルム・ノワールのような尺を持った芸術性ではなく、構成美そのものなのだ。
なぜ、そのことが可能になつたか。
答えは簡単なことだ、完全にデジタル化し、一コマ一コマ完全にコントロール可能な環境で映画を構築できるからだ。
『トランスフォーマー/リベンジ』はストーリーと映像そのものは単調で疲れるものだったが、2時間半の動画を一つの構図にきっちりと収めたスピルバーグとマイケル・ベイの芸術作品には間違いなかった。