定規を使おう

私が絵を描くとき、その他クリエイティブな活動をする時に心がけていることがある。
それは“表現のために手段を選ばない”ことである。プロフェッショナルは目的達成のために手段を選ばないのである・・・と格好つけているが、早い話が色々試して、尚且つ自分でルールを決めてしまわないといったところだろうか。

定規の話はそれ程たいした話ではないが、実は私自身十八・十九歳頃まで非常にこだわりがあった。それは直線もフリーハンドで引けなければならない。定規を使って引いた直線は死んでいるっ。などと思っていたのである。しかしある人から“表現も出来ない者が技法にこだわるのは100年早い”と諭され目が覚めたわけである。

・・・という前置きが長くなってしまってたが、Intuosで何とか定規が使えないかと思い色々考えてみた。もちろんIntuosで定規を使うということは筆圧の再現のためである。Photoshopでは直線の描画は可能だが強弱はつけられない。たとえ直線でも勢いのある絵を描く時には強弱が必要である。
そこで考えたのが、アクリル定規を使って線を引く方法だが、実際やってみると画面上のどの場所に起点と終点があるのか線を引くまで解らない。当たり前のことだがこれは大問題である。もちろん液晶ペンタブレットなどを使えばこの問題も解決するのだが。

そこでレイヤーを利用することにした。
使っているソフトはAlias SketchBook Proであるが、描画するレイヤーの下に透明度を20%くらいに設定した定規用の試し書きレイヤーを作成し、そこに一度書いてから、レイヤーを切り替えて線を描くのである。

文章で書くとややこしそうだか、レイヤーの状態を見ると簡単なので画面のスナップショットを載せました。あえて余分な線も残しました。スケッチなのでパースも変ですが、一先ず説明用ということで。
この方法でももちろん色々と問題点はある。
ハッチングができない! ・・・もう少し工夫しないとね。

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