リーマンの崩壊

リーマン・ブラザーズが経営破綻したニュースを知って、別にリーマンの破綻が自分の生活に影響を与える訳でもないが、、とこんな事を書くと、経済アナリストなどは『いえいえ、あなたの生活にも大きく関係していますよ』と言うに違いないが、結局大した関係は無いだろう。

例えば今日の天気や地元の交通量による大気汚染などの方がよっぽど自分と自分家族の健康に影響を与え人生を変えるだろう。

まあ、それはさておいてリーマンの経営破綻で良く言われているのは、米国政府がリーマンを見切ってサブプライム問題による連鎖倒産(経済の膿)に目を瞑り、低迷期から回復へのサイトを短くしようと、、画策しているためだ、と言っているアナリストも多い。
日本政府の救済策が景気後退を長引かせたようなことにはならないようにと・・・(未だに続いている)

しかし実のところは、米国政府もベア・スターンズやJPモルガン・チェースへは公的資金の注入を行っている。
米財務長官は市場に与える影響を小さく見て、リーマンに関しては一度も救済を考えなかったと言っているが、、これは少し怪しい。
実際に株価は暴落しているし、前述の2社を救済したのならば、リーマンを救出することによって更に市場の安堵感は広まったはずだ。
今回、米政府が資金援助を出来なかった背景には政府の情報混乱が原因だと考えられる。
この情報混乱は『情報が多すぎ、変化が早すぎる』ために適切な情報を抽出できないといったものである。
その後の株価暴落はひどいもので、世界同時株安を引き起こしている。各国は独自に資金の注入を行っているが、株価の下落をどの程度抑えられるのか解らない。
1987年の『ブラックマンデー』ではプログラム売買と呼ばれる仕組みが株価の下落を連鎖反応的に進めた。
プログラム売買はある程度株価が下がれば、自動的に売りを行い損失を最小限に抑えようとする仕組みだか、、もちろんこの仕組みを皆が導入すれば株価は自動的に下がり続ける。人間が介在している場合は投資家の“感”で『ここで、勝負、、買いだ!!』などと買いに転じるが、単純なアルゴリズムでは上手く行かない。

基本的に危機回避のアルゴリズムは同一方向性に働くのは当たり前なのである。(皆が右へ逃げている時に左へ逃げる勝負を掛けるアルゴリズムがあれば別。。)
1987年当時と違って現在世界の情報はインターネットを介し、グローバルにそして瞬時にやり取りされている。
株の個人売買も一般化し、相変わらず逆指値による注文の自動化などにより安全だと思われているプロググラムが単なるレミングの行進に似た側面を持っている。(以前よりはマシになったが)

現在では多くの投資家や政府はインターネットの経済情報を見ながら方針を決めているのだろう。
膨大な情報が瞬時行き来する現在社会だが、それらの情報を瞬時に分析する手法は無い。
自分に突っ込んでくることが分かっていても、早すぎる車を避ける手立ては無い。

※文章は伸長化文章で記述しています。^^;

おすすめ