ノーブルメモのその後 『カバー自作編』
、、と言う事でこの前書いた『ノーブルメモ』の続き。
『ノーブルメモ』を携帯するためにメモ用のカバーが欲しいと思った。
しかし、、もちろん、『ノーブルメモ』用のカバーなんて売り出されてはいない。
そこで早速自作した。
僕が『ノーブルメモ』を買った最大の目的はスケッチに使用できるかの検証だ。
野外スケッチを行うには少々ハンドリングと安定性が悪い。そこで固めの厚紙をベースにカバーを作成したのだ。
作成したカバーは左の写真を参考にして下さい。
- 1番上の写真: 閉じたところ。
- 2番目: 開いたところ。
- 3番目: スケッチ時。バンドはスケッチに対応。
- 4番目: 一般的な背面のポケットに差し込むタイプ。
以下は『ノーブルメモ』の使用感をリポート
『ノーブルメモ』の紙は『VINCENT』よりも厚手でしっかりとしている。通常、スケッチ水彩にはキャンソンやブレダン紙を使用するが、これらの紙はテクスチャーが余りにも水彩っぽくて描いていて気恥ずかしくなる。また、水の吸収も若干個人的には早すぎる。
モレスキンのメモでスケッチを行うこともあるが、紙が水を吸って伸縮する。
『ノーブルメモ』の吸収は、逆に遅いようだが、しっかりとした紙質は少し違った彩色を可能にするかも知れない。
さて、『ノーブルメモ』によるスケッチの結果は、、、近々リポートする。
2008年5月2日追記
紙の表面の耐水強度と浸透性をテストしてみた。
その結果『ノーブルメモ』の紙は手に取った感じでは『VINCENT』よりも厚味があり強そうに感じるが、実際には耐水強度と浸透性共に『VINCENT』より若干弱いようだ。
『ノーブルメモ』: Lクリームライティングペーパー 70kg
『VINCENT』: OKシュークリーム 不明
特に浸透性は良く(良く水を通す)裏移り(裏抜け)する。
これは水彩スケッチにおいては、次の紙がふやけたり裏写りするためにマイナスポイントだ。
テストの方法:
水彩絵の具を浸した筆で同じ場所を30回+10回の彩色後、表面の毛羽立ちと裏写りを目視で判断。
水性マジックで往復10回の描画を行い裏写りの状態を目視。
現状での結論:
水彩スケッチの紙の好みには個人差があるが、私にとっては『VINCENT』(MOLESKINの「Cahier (カイエ)」 Plain Cahier Pocket と同程度)がより使い易い。
『ノーブルメモ』は高級なメモ帳といったところか。