ゴミ分別ステッカー“ステッカ”公開:”STEKKA” Stekers for Kinds of Garbage
先日“雨宿りOK”ステッカーをアップしていた時にふと思い出したゴミ分別ステッカーの”STEKKA”。
ずいぶん昔に作って、グッドデザイン賞の一次に残って、大金を巻き上げられて敗れた忘れられた”STEKKA”。
価格も設定し、サンプル製品化として販売していましたが、そのまま忘れ去られた存在でした・・・
データを見つけたので、ひとまずJPEG画像を掲載。
可燃ごみに関してはBurnableの表記が良いかもしれません。
また、英語表記や中国語表記など多言語化も必要ですね。
コンセプト
抽象化することが必ずしも良いデザインとは言えない。
今までの分別指示のサインはデザイン的にピクトグラム化するあまり、本来の目的である情報を視覚的に瞬時に伝えることができませんでした。
抽象化しすぎると本来伝えなければならない情報が失われてしまうのです。
ゴミ分別シール、ステッカ[STeKKa] はそのような欠点を解決するために、カラー写真を使用することによって分別サインには重要なごみの素材を正確に伝えることを可能としました。
ピクトグラムデザインの意義
私も長年クリエイティブ系の講師を行っていたので、ピクトグラムの歴史や有用性に関しては多くの生徒に説明していました。
現在でも多くのデザインナーが情報の伝達方法=ピクトグラム化=抽象化デザイン、と考えているようですが果たしてそうでしょうか。
ピクトグラムはメディアの複製に制限のあった時代の一つの表現方法だと思うのです。
例えば色彩を排除したサインはカラーによる複製が簡易でなかった時代には有効な方法でしょう。
また、写真を使用しないサインは写真のメディア展開が容易でなかった時代に重宝されていた手法であると考えられます。
しかし現在では、フルカラーによる精細な写真印刷は簡易にしかも安価に可能となりました。
多くのピクトグラムは抽象化されすぎ、その意味を理解するために学習するといた本来、デザインの目的からは離れた行為をユーザーに強要しています。
[STeKKa]を考案する際に、先ず最初考えたことは如何に万人に理解されるシンプル(簡略化)なピクトグラムを考案するかでした。
しかし、しばらくしてこの思考方法には限界があることを知ったのです。
それは本来の目的である瞬時に伝わる情報伝達の方法をデザインすることから、単によりシンプルな(かっこいい)ピクトグラムのデザインへと変わっていたのです。
必要なことは教育を受けずとも、そのサインの意味を理解できることです。
それがデザインの目的なのですから。
と言うことで、ステッカ[STeKKa]が新たにVer.2.00としてデザインされ販売しています。
Ver.2.00では日本語、英語に加えて韓国語、中国語も併記したビジター向けごみ分別シールとしてデザインされてますので、今後益々増える外国人観光客への分別意識の徹底に威力を発揮することでしょう。
ゴミ分別シール ステッカ:STEKKA Ver.2.0 はこちら。