ローカルになったインターネット
インターネットを利用し始めた頃は、目の前に広がる外国の情報の“近さ”に驚いたものだ。
それまでの「パソコン通信」では海外のページ(ページなんていう言葉も無かったが、、)を見ることなど夢の又夢。 米国のデータベースを利用するにも、通信衛星を利用して、データベースに接続して、、なんて、とんでもない面倒なことをしなければならなかった。
もちろん無事接続しても画面に見えるのは色気の無いプロンプトぐらいで、後日届く高額の請求書に恐怖したものだった。
インターネットの出現によりURLを入力するだけで様々な海外の情報にアクセスことができると知ってからは、用も無いのにNASAやホワイトハウスのホームページを見て感動したものだった。
インターネットはまさに、インターナショナルなネットワークだった。(インターネットの本来の意味は違います、念のため。)
もしかすれば、日本人の島国感覚と国際感覚、語学力に劇的な革命を起こすかも知れない、、と思われたりした。
もちろん一部の者や企業はその恩恵とチャンスを最大限に利用している。
しかし現在のインターネットはたとえ検索キーワードに英単語を入れても、先ずは日本国内のサイトがヒットする。
googleなどは海外サービスに移動するのが一苦労だ。
今やインターネットはその技術革新のおかげで、ローカライズネットワークのためのマーケティングツールとなった。
社内ネットワークやSNS、サイトに張られたリンクを辿るだけのお子様ネットだ。