シャトル帰還

スペースシャトル・ディスカバリーが無地帰還した。
耐熱タイルの不備が見つかり着陸を危ぶまれ、それに加え天候不順で帰還のタイミングを見計らっていた。
チャレンジャーが発射時に爆発し、コロンビアが大気圏への再突入時に分解事故を起こすといった2度の大事故を乗り越えてのNASAの威信を掛けての飛行だった。

最近のニュースではよくシャトルの安全性についての議論が聞かれる。
NASAは100%の安全を確認できていないのに、シャトルの打ち上げを再開したなどという議論である。しかし本来、宇宙開発に100%安全なものなど期待できるのだろうか? シャトルが100%安全な乗り物として開発されていると言えるのだろうか?
宇宙開発は始まったばかりの冒険である。
安全なキャデラックに乗って時速20km/hで、近所のスーパーに買い物に行くのとはわけが違う。
何かが前進する時に必ず発生するリスクを理解し彼らを応援したい。
(もちろんNASAの官僚的体質の改善などは急務である)

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