クライアントニーズのタブレット向け電子コンテンツを如何に作るか。HTML or ePUB?
電子書籍フォーマットのePUBの普及は中々だが、時代は着実にマークアップ言語による電子化に向かっている。
近頃、良く耳にするのがiPadをはじめとしたタブレット端末による営業ツールとしてのドキュメント作成だ。
タブレット端末で営業カタログを見せたい。
広告用のムービーを見せたい。
などのニーズは結局のところHTMLによるマークアップに落ち着く。
現状で悩ましいのはHTML5か、ePUBか、それともレイアウト最優先のPDFかの選択である。
この際、PDFは放っておいて、HTML5とePUB、iPadとAndroidに関して再考察してみる。
iPadかAndroidか?
iPadがタブレットブームを起こしたことは間違い無いが、タブレットがapple社によって発明されたわけではない。
しかしながらappleには信者が多く、それらの信者は新たなマーケットを切り開くにはもってこいのテストカスタマーとなる。
NECやHP、DELLがいくら革新的な物をリリースしても革命的なことは起こらない。
そういった意味で言えば、appleの存在はメーカーにとっても有り難いものである。
iPadの第一の大波が押し寄せた後、世界中ではタブレットブームが巻き起こり(appleエバンジェリストによれば、全てコピー品だが。)様々な商品が溢れた。
その中でも最も有望なものはAndroidタブレットである。
そのため、現状ではコンテンツ作成をiPadとAndroidのどちらにするかで問題となる。
しかし、営業ツールとしてのコンテンツとなれば話は簡単で、クライアントの好みが確定しているために、『クロスプラットフォームで』などという依頼はそれほど多くない。
今までの個人的な経験ではiPadベースを基本とした依頼が多い。
これは、日本国内でソフトバンクが中心となってiPad導入の営業に奔走していると同時に、Android陣営は特定のデバイスに集中したセールスが難しからであろう。
コンテンツ作成にしてもAndroidよりもiPadの方が簡単ではあるが、ePUB閲覧に関してはiPadに分があるように感じられる。
iPadではiBooksが用意されており問題を感じることは無いが、現状Androidアプリでは出来の良いePUBリーダーが見受けられない。