ChatGPTを使ったシナリオ記法の考察
以前より考案中であった「シナリオ記法」の考察をChatGPTを利用してさらに進めてみた。
「シナリオ記法」の開発にはもう少しChatGPTとのブレインストーミングが必要だが、着実に答えに近付ける感覚を得た。
今回の成果としてはJsoncでの記述を模索していたが、YAMLでの記述が適していてそう。
ちなみに出力されたPremiere Pro用のXMLはエラーが出てそのままでは使用できない。
この後、別のアプローチで生成したところYAMLでの提案を受けた。
YAMLは可読性が中々良いので、これは盲点だった。
以下は実際の例。ChatGPTの提示したコードを少し手直しした後にエラー処理してhttp://yaml-online-parser.appspot.com/でJsonに変換して確認。
とりあえずSPES(スぺス)のYAMLコード
3時間程度ChayGPTとブレインストーミングした結果、以下のYAMLコードが得られた。
概ねイメージに近い物が完成した。
これがPremiere Pro xmlにパースできればシナリオ➡絵コンテ➡プリビス(動画編集)の流れがスムーズに完成する。
# キーの凡例:
# - name: シーン名
# - duration: シーンの時間 (秒)。nullの場合は未定義。
# - time_of_day: シーンの時間帯。nullの場合は未定義。
# - se: シーンで使われるサウンドエフェクト。nullの場合は未定義。
# - description: シーンの説明。
# - actor: シーンに登場するキャラクターのリスト。
# - cuts: シーンを構成するカットのリスト。
# - id: カットの一意な識別子として使用されます。同じシーン内の異なるカットを区別するために使用されます。
# - transition: カット間の遷移方法を指定するために使用されます。例えば、次のカットが直接前のカットと重なり合うようになる場合は "オーバーラップ"、フェードイン/フェードアウトのようにシーンの切り替わりをスムーズにするために使用されます。transition が null である場合、前のカットと直接切り替わります。
title: "都会の恋"
# 都会の男女の恋物語
# 登場人物: アリス (女性), ボブ (男性)
scene1:
- name: "初デート"
duration: null
time_of_day: 8:00
se: null
description: "都会のトレンディなカフェ"
actor:
- "アリス (女性)"
- "ボブ (男性)"
cuts:
- id: 1
camera: "アリスがカフェに入ってくる中編"
se: "背景にソフトな音楽"
action: "アリスはカフェを見回してボブを探す"
dialogue: []
transition: "オーバーラップ"
- id: 2
camera: "ボブがテーブルに座って時計を見ているクローズアップ"
se: null
action: "ボブは時計を確認して周りを見まわす"
dialogue: []
transition: null
- id: 3
camera: "アリスがボブを見つけたクローズアップ"
se: null
action: "アリスはにっこり笑ってボブに向かって歩く"
dialogue: []
transition: null
- id: 4
camera: "アリスとボブのツーショット"
se: null
action: []
dialogue:
- "アリス: こんにちは!アリスです。"
- "ボブ: こんにちはアリス!ようやく会えて嬉しいです。"
- "アリス: 私もそう思います!"
transition: null
scene2:
- name: "アイスクリーム冒険"
duration: null
time_of_day: 8:00
se: null
description: "アイスクリームショップ"
actor:
- "アリス"
- "ボブ"
cuts:
- id: 1
camera: "アリスとボブがアイスクリームショップに入ってくる中編"
se: "ハッピーな背景音楽"
action:
もちろんChatGPTがいきなりパーフェクトな答えを出してくれるとは思っていない。
質問者に知識とビジョンが無ければ正解には近付けないが、今まであればちょっとした思いつきを検証するためにも多くの時間と知識が必要だったが、ChatGPTとのブレインストーミングは多くの時間を省き、不完全な知識を補完しながら結論に近づくことができる。
将来的にも「AIとの協業」は完璧な答えを得る手段というよりも、協力して答えを導き出す有能な助手、パートナー、先生としての利用が正しいしいだろう。
このことから考えると、知識の無い者はAIに利用され、知識のある者はAIを利用するといった構図が描かれる。
AIの話法が人間と変わらなくなったときには、インターネット上に現れる多くの情報に多くの人間が知らずにコントロールされる時代が来るだろう