Blender Molecular+ で物理演算の覚書

Molecular+とは

Molecular+はBlender向けに開発された粒子シミュレーションアドオンです。
特に、プリンやゼリーのような粒子同士の結合が必要な場合に力を発揮します。
私も、たま~に、水や砂、火などの物理演算(パーティクル)が必要になるのですが、たま~に利用するために、いつまでたっても覚えることができません。
そんな私のフラッシュメモリーのための覚書です。
記事だけ読んで、要領得ない場合はご容赦ください。

Molecular+をインストール

砂のシミュレーションを試みるためにMolecular+を利用。
Molecular+のダウンロードはこちらhttps://github.com/u3dreal/molecular-plus/releases)で可能だが、BlenderバージョンにあったMolecular+バージョンをダウンロードするも、有効化の際にエラーが出る。

discord (https://discord.com/invite/tAwvNEAfA3)にスレッドがある様子なのでそちらで色々調べてみると、同様のエラーが多く報告されていた。
解決策は直ぐには見つからなかったが、以下の情報を目にしたので下位バージョンをインストールしてみると、問題なく動作した。

V 1.15 works fine. , checked with multiple system and blender 4.1.1 and 4.2 ,unable to install v 17

Molecular+ の簡単な使用方法を説明しましょう。
パーティクルを発生させ、思ったようにコントロール、レンダリングするには様々な設定が必要です。
しかし、それら細かい設定はさておき、簡単な設定ワークフローを紹介します。

準備

シーンに必要なものは、パーティクルの元になるオブジェクトと発生したパーティクルを遮るオブジェクトです。
パーティクルはタイムラインをプレイすることでシミュレーションが発生します。
静止画の場合も同様のシミュレーションを行い、必要なシーンをレンダリングします。

適用

立方体と平面による設定です。
立方体に「3D Grid」、平面に「Collider」を適用します。
「3D Grid」は、パーティクル郡を一度に生成します(バケツを引っくり返すように)。ちなみに発生し続ける場合は(水道の蛇口を開けたように)、「Emitter」を適用します。
「Collider」は、発生したパーティクルを遮る設定です。

「Simulate」ボタンを押すと、シミュレーションによる描画がはじまります。
シミュレーションが終了するまで時間がかかりますのでゆっくりと待ちましょう。

「Simulate」ボタンを押す

初期状態のシミュレーション例です。
パーティクルが落下し、コライダ設定の平面の上に広がります。

パーティクルの広がり

レンダリングのための設定

このままではレンダリングできませんので、レンダリングできるように設定しましょう。
パーティクルシステムを使うと、基本的には位置情報や運動をシミュレートするためのポイント群を作成されますが、これらは視覚的には何も存在しないため、レンダリングできません。

● 簡単な方法

先ず、簡単な方法です。
パーティクル一つ一つと代替したいオブジェクトを用意します。

エミッター自身がレンダリングされないように、パーティクルプロパティ▶レンダー▶エミッターのチェックを外しておきましょう。

マテリアルの設定は、作成したオブジェクトに対して行いましょう。
ここでは、「ICO球」に設定します。

ちなみに、レンダリングされて困るものは全て「レンダリング不可」の設定しておこう。

おすすめ