リニューアルを見越したサイト構築

このブログとサイトのシステムをCMSに変更してから4年以上が経過している。
それ以前の静的なHTMLで構成されたサイト(1997年からはscriptorware.com、2002年からはitami.infoのドメイン取得のであるが、、)はかろうじて、http://www.archive.org/にストックされている。
今回もサイトリニューアルに際し、多くのページがデッドリンクとなっている。
まあ、意図的なページ整理の結果のデッドリンクは仕方無いが、必要なファイルへのリンクとデザイン(レイアウト)の保持には何時も悩まされる。

静的なファイルやDBは全てバックアップをとっているが、そのまま再現したのでは、『見た目が変わっただけ』のサイトリニューアルとなってしまう。

サイトを再構築、レイアウト(CSS)に変更を加えた場合も、如何に効率良く共用可能な状態でサイトを構築しておくか、基本は簡単で、サイトのディレクトリ構造を常にシンプルに構築しておくことだ。
そしてその中に必要なファイルを全て集める。

例えば、私の場合、ディレクトリ名も少しばかり経験上の工夫を加えている。
それは、commonsourceというディレクトリをルートに作成して、その中にimagesやcssといったディレクトリを作成していることだ。
こうすれば、cssからの画像へのパスも崩れることは無く、管理もたやすい。
CSSセレクタを設定する場合は、加えててもう少し注意が必要で、デフォルトのスタイルをしっかりと初期化して、ページ全体に係わるレイアウトと局所的なスタイリングをしっかりと分けること。
また、各セレクタの独立性を高めて、他に依存しないように設定することなど。
(このあたりは、効率的なスタイル設定とはトレードオフの関係になってしまうが。。)

CMSでは多くの場合、テンプレートディレクトリが規定されているので、完全にcommonsource下に管理を移すことはかえって作業を煩雑にするだけの場合もあるる。しかし、それでも可能なものは一元管理可能なように設定する。
これには複数のシステムを混在させた場合にファイル名やCSSセレクタの重複が起こらないといったメリットもある。

このディレクトリ名は他にも目的があって、私のような仕事をしていると、他のWEB制作会社の構築したサイトに手を入れる事が多々ある。
そんなとき、既存のimagesやcssに自分の作成したファイルを設置すると、新旧ファイルが同居してしまい、その後の混乱の原因となる。
かといって、旧ファイルをサーバー上から一括で削除してしまうのは危険だ。
つまり、自分の作成したソースをしっかり分離するためのディレクトリ名なのだ。
もちろんこれは、将来にも有効だ。
commonsourceというディレクトリ名は個人的な経験では一度も見たことが無い。
例えばこれが、commonの場合は良く見るので、自分が設置したディレクトリか否かは見分けが付かない。
少々長ったらしい名前だが、サーバー上で commonsource というディレクトリを見たら私の作成したディレクトリだと思ってほしい。

おすすめ