確定申告の電子申告(e-Tax)はなぜ普及しなかったか

確定申告の電子申告はなぜ普及しなかったか、・・・と過去形で書く。

先日、毎年のことながら確定申告に行ってきた。会社の決算も含め、この手の申告は本当に憂鬱で手間が掛かる。

会場に着くと、親切な税務署の係員?が、相談会場へと案内してくれてた。もちろん確定申告は家で記入して郵送で提出することも可能だが、僕は100%の達成感を得るために毎年特設会場へ足を運ぶのだ。

前年までは市役所のフロアで行っていた相談も、今年は市の劇場の2フロアを借り切っての盛大な開催だ。
エレベータを降りると、そこにはこれもまた愛想のいいおじさんがニコニコしながら「ご苦労様です!」と声をかけてくれる。実はこの「ご苦労様です!」は「苦労」に「御」と「さま」までつけた言葉なのだ・・。

さすが劇場! 結婚式の披露宴会場にも思えるような相談会場内に入ると、そこはまるで団体旅行で見かける朝食のバイキング会場のようなエネルギーに満ち溢れていた。
所々には手に30センチ程度の筒状の棒を持ったおばさんやおじさんが相談に来た人たちを誘導している。
棒を持つ姿は先の大戦で高射砲の狙いを指示している兵隊の姿とオーバーラップするのは僕だけだろうか。ちなみにこのおばさん「私もボランティアよっ!」と叫んでいた。

凡そ申告用紙に書き込んでいた僕は早速『パソコン申告』のコーナーに並んだ。やはり申告は手書きよりも綺麗にプリントアウトされたものがいい。

少し待たされた後(30分程)、僕の順番が回ってきた。何処に何を入力するのか解らなかったが、優しそうなお姉さんが他の税務職員のサポートを受けながら『パソコン申告』を一から教えてくれたおかげで僕の申告は1時間近くで問題無く終わった。
おまけに、僕の持っていた申告用紙は必要無かったんだ!! なんて便利な『パソコン申告』!

よし、来年からも申告会場に来て『パソコン申告』しよう!

※『パソコン申告』は正式名称『e-Tax』である。『e-Tax』による申告には、パソコン、市区町村発行の住民基本台帳カード((ICカード)を発行してもらって、電子証明書を発行しもらう。(発行手数料が必要))、ICカードリーダライタなどが必要となる。

※システムを普及させるために最も大切なものはユーザーサイドに立った利便性である。『e-Tax』は税務署の利便性(自分達の事務処理を楽にするためのシステム)のみを追求したシステムであるため、普及させるのはかなり難しいだろう。
大切なことは別途購入必要な機器を無くすこと。ソフトのインターフェイスデザインを改善すること。

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